お店のスタッフさんが不用意にSNSに投稿することで起こってしまう“バイトテロ”をご存知ですか?
例えば、
「うわっ! タレントの○○がアイドルの××とお店に来てるー……つぶやいちゃお!」
「最近面白い投稿してないな……ちょっと店にあるもので遊んでみよ、写真も撮って……よし、投稿!」
一つ目の投稿はプライバシーの侵害、二つ目の投稿は不衛生・不健全として非難が殺到することがあります。そしてお店には大きな損害が出たり悪評がついたりして、最悪の場合は閉店に追い込まれてしまうことも……!
お店にとっては大損害につながりかねない“バイトテロ”と、その対策について、詳しくご紹介していきます。
爆発的に広がってしまう“バイトテロ”の防ぎ方
- そもそも“バイトテロ”とは?
- こんなに怖い……実際にあった“バイトテロ”の事例
- では“バイトテロ”を防ぐにはどうすればいいのか?
1.そもそも“バイトテロ”とは?
“バイトテロ”は「アルバイトスタッフが悪ふざけの様子をSNSに投稿し、店舗や企業の評判が落ちたり賠償が発生したりすること」を指します。これによってお店が閉店してしまったり、さらには企業が倒産したりすることも……! まさにお店にとって「アルバイトによるテロ行為」ということで、この名前で呼ばれています。
“バイトテロ”は簡単に起こってしまうものです。このように書かれた記事も……。
(前略)バイトテロは今すぐにでも起こせる、実に簡単な行為です。むしろ、そのハードルはSNSの簡略化が進むにつれて、年々低くなっていると言っていいでしょう。
2.こんなに怖い……実際にあった“バイトテロ”の事例
- ローソンで店員がアイスケースに入り込んで寝そべった状態の写真をFacebookに投稿し大きな問題に。騒動に対しローソンは事案が発生した店舗を当面休業させ、関係スタッフを懲戒解雇した。
- そば屋・泰尚で店員が業務用の食器洗浄機や冷蔵庫に寝そべった状態で入りながらはしゃぐ様子を撮影した写真をTwitterに投稿。この事案に対し泰尚に「不衛生だ」との非難が殺到し営業停止に追い込まれ、再開することなく東京地裁から破産宣告を受けた。
そのほかにも数々の事例があります。詳しくはこちらから↓
……自分のお店が、と思うとぞっとしてしまいますね。ですが、これは他人ごとではないのです。Twitterのアカウント、持っていませんか? Facebookでお店の紹介してませんか?
誰にでもできてしまう、それが“バイトテロ”の実態なんです。
3.では“バイトテロ”を防ぐにはどうすればいいのか?
“バイトテロ”を防ぐために、お店側ができる対策ポイントは以下の3つ。
- 契約書の整備
- 職場でのルール作り
- 徹底した声掛け
●契約書の整備
まず雇用契約を結ぶ段階で、契約書の中に“バイトテロ”に関する項目を作りましょう。万が一事案が発生した場合の補償・補填はすべて当事者に請求する、ということを明記し、スタッフさんにはっきりと伝えることで大きな抑止力を発揮します。
●職場でのルール作り
いざ採用した後は研修、現場での意識付けが重要になってきます。誰が訪れたのかはもちろん、お客様の購入されたものや召し上がったものからいくら支払ったのかということまで、お客様とお店の間で行われたやり取りの中に第三者に発信してよいものは一つもない、ということをしっかりと意識づけることが大切です。
さらに食品の取り扱いや廃棄についてもルールを決め、自分たちも徹底しながら教育していくことが、悪ふざけを防止する意識づけにつながります。
●徹底した声掛け
実際に“バイトテロ”の事例がテレビや新聞などで取りざたされた際には朝礼や退勤前にスタッフに共有して、継続的に注意を促すことで“バイトテロ”回避につながります。
いかがでしたでしょうか? “バイトテロ”の恐怖とその対策をご紹介しました。
皆さん一度はニュースで見たことがあるかもしれない“バイトテロ”。自分のお店がそのようなことにならないためにも、愚直にスタッフさんへアプローチを続けていきましょう。
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