地域で頑張っている学習塾に聞いてみた!コロナ対応どうしていますか?~オンライン授業の導入や家賃交渉等について~

今回は千葉県千葉市若葉区で「IOOみつわ台学習教室」「フリースクール Co-Labo」を運営されている留守敦さんに、テレビ会議システムでインタビューを行ないました。

写真左が留守さん、右は地域のお店の便利帳編集部、加藤です

留守さんは、政府補助の申請や家賃交渉などに積極的に取り組み、オンライン授業の導入も早速始めているとのこと。実際やってみたことで分かったことをお伺いしました。

雇用調整助成金を素人が申請するのは非常に難しい(2020年4月時点)

注:この内容は2020年4月時点の雇用調整助成金の制度に基づいています。その後制度の内容が大きく代わった場合はご了承ください。

地域のお店の便利帳編集部(以下編集部):雇用調整助成金は、従業員を休ませた場合の休業手当や訓練の費用の一部に助成金が出る制度ですよね。新型コロナウイルス感染症を受けて、特例措置が取られています。
実際に申請手続きに取り組まれたとのことですが、いかがでしたか?

留守さん:オンライン授業を導入するにあたり、そのための訓練時間分の給料を申請できないかと思い、やってみました。労働局まで足を運んで話を聞いてみたのですが、目を通さなければいけない書類や理解しなければいけないこと、申請しなければいけない書類が多過ぎて、正直なところ、申請受理されるところまでとてもできたものではなかったです。

厚生労働省が発表している雇用調整助成金の詳細

従業員を解雇しなかった場合9割まで出るというのはメリットとして大きいように見えます。しかし、実際には、そのための対価として支払わなければならない負担として大きすぎます。今の制度のままなのであれば、正直言って申請はおすすめできません。社労士が教えてくれるYoutube動画なども見ましたが、それでも素人が申請するのは非常に難しいと感じました。結果、訓練についての申請は諦めましたが、4月分の助成金の計画表は提出するという形にしました。

補足1:留守さんが参考にした社労士のYoutube動画
https://youtu.be/45zrnoKobVc

補足2:雇用調整助成金、申請の壁について
下記の記事では弁護士の方ですら理解するのが難しいと書かれています。また、今回の助成金のためだけに社労士を雇うことの難しさなど、参考になることが書かれています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kurashigekotaro/20200426-00175300/

補足3:2020年4月28日の報道によると、オンライン申請の準備が進められているとのこと
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58578510Y0A420C2MM8000/
政府行政の方も人手が足りない方で精一杯やられていると思います。今後申請の簡略化が進むことを願います。

家賃交渉は相手の視点に立ってデメリットを説明した

編集部:学習塾のテナントとして借りている物件の不動産オーナーに家賃減額の交渉をされたと聞きました。詳しいことをお伺いしてもよいですか?

留守さん:4月から千葉県でも緊急事態宣言が出て、当塾はオンライン授業に移行することにしていたので、テナントは実質利用していない状態でした。教室で授業ができない分、収入も減っており、固定費を抑えたいと思っていました。

不動産のオーナーには、当塾が退去した場合、どのような悪影響が起こるか、地域の事情を背景にしながら説明しました。オンライン授業に移行できればテナントを借りなくてもやっていけます。コロナ後、家賃相場は下がっていくと予想される中で、当塾が出ていった後、オーナーは今よりも低い値段で貸さなければならなくなるでしょう。

また、私はみつわ台のお祭りの実行委員を務めています。教育に関わる立場の人間として、子供が地域と関われる場所を維持していきたいと思っているからです。しかし、私の様に地域コミュニティに積極的に関わる人を失うと、地域の盛り上がりが失われ、結果的にこの地域の不動産価値も下がっていくでしょう。そうなればオーナーにとってもデメリットなはずです。

そういったことを説明した結果、一ヶ月間家賃を半額にしていただくことになりました。

編集部:留守さんの塾が退去した場合起こることを不動産オーナーの視点から説明したということですね。交渉の際は相手の視点から説明すると効果的という事がわかります。
しっかりと説明し相手を納得させることができれば、関係性を維持したまま家賃を減額してもらうこともできるのですね。

オンライン授業の導入について工夫したこと

編集部:オンライン授業をすでに始めていらっしゃるそうですね。導入までにどのような準備をされてきたかお伺いしてもよろしいですか?

カメラの配置を工夫し、生徒の様子をつかめるようにした

留守さん:独自にオンライン授業の試行錯誤をされている講師の先生がいらしたので、4月に入り、緊急事態宣言が出そうだという時期に、その先生に相談しました。すると、先生もお子さんがいらっしゃる中、教室で授業をするということが怖い、と正直に言ってくださったんですね。そこで、早速その先生の翌日の授業をオンラインで実施してみることにしました。

編集部:そのときはどの様に実施したのですか?

留守さん:初めて教室でオンラインをやる機会だったので、生徒は教室に来てもらい、先生はご自宅から、という形で様子を見てみることにしました。
教室には生徒の数だけタブレットを置き、それを生徒の様子を写すカメラ代わりにする。別の場所に教室全体を写すタブレットも設置しました。そうすれば生徒それぞれの様子と全体の雰囲気それぞれが見えますよね。先生の姿は前の大きなスクリーンに写しました。

そうすると、意外と普通にできたんですね。それは大きな学びになりました。

編集部:しっかりと様子がわかるカメラ配置にしたことで、スムーズにコミュニケーションが取れたのですね。

他の先生とも意思統一し、オンラインへの移行を一気に進めた

留守さん:次の日、講師の先生を緊急招集し、オンライン授業対応について話し合いました。今後も休校は解けないと判断し、オンラインに一気に移行することにしました。

編集部:決断して切り替えていく、ということもこの時期は重要になりますよね。

留守さん:はい。決断したからには、オンラインに移行で値下げするのではなく、むしろサービスの質を上げるという考え方を浸透させました。講師研修を実施し、機器の操作をスムーズにできるように準備。無料授業を試用として活用し、しっかりと質が担保できる状態で有料にしていきました。

編集部:講師の先生としっかりと意思統一し、オンライン授業への以降を実行に移していったのですね。まずはオンラインのノウハウのある先生から吸収し、他の先生もできるように研修でを実施した、という流れをつけたのも重要だったと思います。

参考

4月23日に発表されたある調査によると、約7割の学習塾が新型コロナを機にオンライン授業を導入・検討しているとのことです
https://edtechzine.jp/article/detail/3722

オンライン授業の導入についてはこちらの記事も参考になります

https://edtechzine.jp/article/detail/3444

編集部:最後に読者の皆様へのメッセージをお願いします。

留守さん:こういうときだからこそ、見えてくることがあると思います。他の事業者の皆様とも協力しあいながら乗り越えていけたらと思っております。
また、弊社では、オンライン授業の生徒を募集中でございます。

IOOみつわ台学習教室 オンライン理科体験講座 応募申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdAWyC7fg21QoeVpNf69ZJSaPgsjg1Ogv5rvpiPV9ieL7sSvg/viewform

オンラインへの移行も迅速に行ない、質を落とさずに授業を行なっております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

編集部:ありがとうございます。まだまだコロナとの戦いは長くなりそうですが、今後ともよろしくお願いいたします。

留守さん:ありがとうございました。


いかがでしたでしょうか?

今回留守さんに語っていただいたことは、多くのお店でも急務になっていることと思います。貴店のお役に立てれば幸いです。

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