チラシやホームページを自分で作っているお店の方は多いと思いますが、「配色」についてどれくらい意識をしているでしょうか?
どんな色を使うか、どこにどんな色を配置するか、どれくらいの色の数にするか……。
配色のポイントはいろいろありますが、今回はその中でも最低限気をつけたいコツについてご紹介します!
チラシやHPを作るときの配色のコツ
- 色が与える効果とは?
- テーマカラーは3つまで!
- 視線の動きを考えて色を配置しよう!
1. 色が与える効果とは?
色にはそれぞれ人の印象に与える効果に違いがありますが、大別すると「暖色系」と「寒色系」の2つに分かれます。
- 暖色系:赤や黃、オレンジなどの暖かさを感じさせる色。明るく、活発な印象を与える色が多い。
- 寒色系:青や青緑などの、寒さ・冷たさを感じさせる色。清潔さや知的な印象を与える色が多い。
クーポンやお得な情報を提示して購買意欲を刺激するときには暖色、お店のコンセプトや理念を説明して信頼感を得たいときには寒色、といったふうに使い分けるのがオススメです。
また、暖色系のほうが人間の視線を集めやすいことが多いので、見出しやキャッチコピーなどには暖色を使うのが効果的です。
2. 3つのテーマカラーで配色しよう!
チラシやホームページを作るときにはついついさまざまな色を使いたくなってしまいますが、あまりたくさんの色を使いすぎるとごちゃごちゃして見づらい仕上がりになる恐れもあります。
配色には「70:25:5」の法則というものがあり、3つの色をこの割合で使うとバランスの良いデザインになると言われています。
デザインを考えるときには、まずはメインカラー(25%)から決めていきましょう。メインカラーには、制作物の中で最も主張したい(テーマにしたい)色を選び、見出しやキャッチコピー部分などに使用します。見る人に与えたい印象と、色の持つ効果をマッチさせることがポイントです。お店のロゴがあれば、それに使われている色を使うのもいいでしょう。
次にベースカラー(70%)を選びましょう。背景色など、デザインの中でも最も大きい面積を占める色となるので、見やすさを考慮して白や薄い灰色などにするのが基本です。
最後に決めるのがアクセントカラー(5%)です。デザインの中でも最も目立たせたい部分・着目してほしい部分に使用します。より目立たせるため、メインカラーの補色(反対色)を使うのが定番です。

画像出典:色相環│色彩学講座
この「70:25:5」の法則を活用すると、たとえば下記のようなデザインとなります。
3. 視線の動きを考えて色を配置しよう!
色には人の目を引きつける「誘目性」というものがあり、一般的には暖色系のほうがより強く、寒色系のほうが弱いと言われています。
そのため、チラシやホームページの中でも特に強調したい部分や訴求ポイントには最も誘目性の強い色を選ぶことが重要です。「70:25:5」の法則でいうと、誘目性の強い赤やオレンジなどの色をアクセントカラーに選ぶとよいでしょう。
もちろん、色を選ぶ前に何を訴求ポイントにするかを考えなければなりません。ターゲットとなるお客様のことをしっかり想像し、お店のどこをアピールすると最も効果的かをきちんと選定しましょう!
配色を意識して、宣伝や集客により効果的なチラシやホームページを作りましょう!